「失敗したらどうしよう」
「本番でうまくできるか不安だ」
「間違えたら、できなかったら、どうしよう」
あなたは、不安が消えないことに悩んでいませんか?
毎日の生活で、誰でも不安になる場面はあると思います。
しかし、他人にとっては小さいことや、気にしなくてもいいことに、なぜ不安になってしまうのでしょうか?
そこで、この記事では、
・不安の正体
・なぜ不安になるのか
・不安を和らげる方法
について、根っからのマイナス思考で不安症を経験した私が実践した中で、効果があった方法を紹介します。
不安に考えてしまう癖がなかなか直らないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
不安とは
「そもそも、不安はどのようなもの?」「不安って必要なの?」と思う人はいませんか?
ここでは、不安について解説していきます。
不安の正体
脳の扁桃体が、危険と判断した場合、「不安」「恐怖」などの感情を起こし、無意識に危険から回避する行動をとらせます。
この扁桃体による、無意識にわき起こる感情が、不安の正体です。
また、脳は嫌な経験を記憶し、それと同じようなことがあると、また起こるのではないかという恐怖心を抱きます。
これを「予期不安」といいます。
以上のことから、不安は、また起こるかもしれないと自分が勝手に作り出した妄想といえるのです。
なぜ不安になるのか
人類の何十万年という歴史の中で、「不安」「恐怖」という感情を身につけました。
なぜ身につけたかというと、動物に襲われる・飢え・暑さ・寒さなどの過酷な状況の中で、生き延びなければならなかったからです。
このことから、不安は、本能的に刻まれた自己防衛の感情といえます。
人は、生活のほとんどの時間、無意識に考え事をしているといわれています。
その最中、自分を守るアンテナを張り続け、小さなことでも危険を感じとります。
そのため、不安を感じないようにすることは不可能です。むしろ、不安になることは人として正常な反応といえます。
不安は、決して悪い感情ではありません。うまく付き合っていくために不安になる自分を受けいれる必要があると思います。
不安を和らげる方法
そのような人のために、少しだけでもこの瞬間の不安を和らげる方法をお伝えします。
①「その不安はただの”妄想”だ」と繰り返し言い聞かせる
「どうしよう」というのは、自分ではコントロールできません。
自分がコントロールできない状況は、誰しもが怖いと感じるでしょう。
そのまだ現実に起こっていない自らが生み出した怖い妄想に反応することにより、不安になります。
まだ現実に起こっていないことに、反応しないようにしましょう。
不安になったときは、自分に「大丈夫、その不安はただの妄想だ」と言ってあげてください。
②今の自分の動作・状態を実況する
自分が作り上げた妄想に反応することにより、不安な気持ちが生まれます。
そのため、妄想から気持ちをそらすことが必要です。
では、何に対して気持ちを向けたらいいかというと、「現実」「今」です。
「今」に意識を向けるために、「今」の自分を実況してみてください。
妄想から意識をそらす「今」の自分を実況する例
・出勤中の電車に乗っている時に不安になった → 今、私は電車に乗っている
・就寝前に明日の仕事のことを考えて不安になった → 今、私はベッドに入り寝ようとしている
③不安になる原因を探す
なかには原因が曖昧な漠然とした不安もありますが、多くは不安になる原因があると思います。
その原因を明らかにするために、どうして不安になるのか?考えてみてください。
原因がわかるだけで、気持ちが楽になります。
原因が明らかになれば、意識的に不安になる原因を避けることができると思います。
食事が摂れなくなった私の例
吐き気・嘔吐・胃痛の症状があり、食事が摂れなくなりました。
医師から「ストレス性胃炎」または「適応障害」との診断を受け、その時の不安の原因は職場でした。
引き続き退職後も内服薬を服用しているにもかかわらず、症状が改善することはありませんでした。
食事量が増えず、体重は減るばかりです。
毎日体重計にのっては、体重の減りに、落ち込みと焦りの気持ちが現れました。
ある時、「不安(ストレス)の原因が、職場から体重に変化していないか?」と思い
その日から、毎日の体重測定を辞めました。
すると、食事も摂れるようになり、体重が徐々に増え始めました。
まとめ
ここで大事なことは、不安に思ってしまう自分も、それが自分ということ。
「なんでこんなことで不安になるんだろう」と自分をけなすことはしないでください。
自分で自分を守ろうとしていると考えてみてください。
そして、不安は、ただの自ら作り出した妄想の世界です。
まだ現実に起こっていないことに、反応しなければいいのです。
まずは、妄想から意識を引き離し、“今”の自分に意識を向けてください。
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