今回のテーマは、「自分らしさ」
「なんとなく、自分という人間が疲れる」
「いつまで頑張ればいいかわからない」
「今の自分でいることが何となく苦しい」
こんなふうに思ったことはありませんか?
今回紹介する書籍では、「自分の人生がしっくりこない」「無理していると感じる」その原因は、心に必要のない「メイク」をしているからだ、と言っています。
確かに、
・意見が違って会議がなかなか進まないから、自分の意見をあえていわない
・周りの評価を気にして、失敗しない完璧な自分を求める
このようなことを自然としている自分は、なんだか苦しくて、別の自分を演じている気がします。
その自分を装ってしまう(メイクする)理由は、ありのままの自分に自信がないためです。
装った自分に慣れてしまうと、ありのままの自分が嫌になったり、わからなくなったりします。
本来の自分とかけ離れたふるまいをしているからこそ、生きにくさを感じてしまうのです。
本書より、このような生きにくさを手放し、自分らしく生きるための方法を紹介します。
書籍紹介
著書
心理カウンセラー 根本裕幸さん内容
周りから「しっかり者」とみられる女性が、自分らしく幸せになる方法について書かれた本です。カウンセリングを通して研究してきた筆者が、しっかり者を11パターンに分け、それぞれにあった方法を紹介しています。
子どもの頃から周りに「しっかり者」とみられることが多かった私は、3つ当てはまりました。
自分を装う原因
自分を装う(メイクする)理由は、ありのままの自分に自信がないからとお伝えしましたが、なぜでしょうか?
本書では、過去の体験でありのままの自分が否定されてきたからとあります。
特に、両親がケンカしたり、親が身体的・精神的に弱かったりな環境で子ども時代過ごした人に見られます。
このような状況で、子どもは、親を助けたいけど「自分にはできない」と無力感や罪悪感を感じます。
また、自分がいると迷惑なのではないかと感じます。
すると、子どもは、子どもなりの愛される方法・認められる方法・助けられる方法を探します。
その方法が、いい子・お姉さん・優等生になって早々と自立する方法です。
「子ども時代に子どもらしいことをしていない」ということは、満たされていない思いがたくさんあることを示唆しています。
出典:「いつも無理してるな」と思った時に読む本
自分を装うメリット
自立が早いことは、メリットもあります。
例えば
私の場合
■「大丈夫です」「何とかします」が口癖の強がり。そのお陰で、
→周りから信頼されて、厚い人望を手に入れることができた。
■完璧主義。そのお陰で、
→自分の仕事はミスや漏れがないように取り組み、周りから信頼された。
■自分には取柄がないと無価値感を抱える。そのお陰で、
→資格の勉強を頑張り、合格率30%という医療事務系の資格で難易度トップクラスの資格や社会福祉士の国家資格を、どれも1発合格することができた。
このように、メイクのおかげで、信頼を得たり、勉強・仕事・人間関係がうまくいったりしたことがうかがえます。
本書では、「〇〇のお陰で、~ができた」という構文を用いて、メリットをあげています。
○○に自分が欠点だと思っていることを入れることで、マイナスに思っていた部分をプラスにとらえることができます。
「メイク」によって守られたり、得られたりしたものも実はたくさんあります。
だから、前提として心の「メイク」をしてきた自分を否定したり、嫌う必要はありません。
「もうそれは必要ないんだ」と、自分に教えてあげることが何よりも大切なのです。
出典:「いつも無理してるな」と思った時に読む本
誰でもできる自分の装いをとる方法
本書から厳選した、誰でもできる自分の装いをとる方法を3つ紹介します。
この3つは共通して、自己肯定感を上げる効果があります。 ぜひ、試してみてください!
周りの人の魅力や価値をリスト化し、眺める
自分の周りの人の魅力や価値を、30個以上リストアップし、そのリストを毎日眺めるという方法です。
リストアップしたものは、あなたの中にもあり、周りの人に投影されて見えるという「投影の法則」を利用しています。
リストアップしたものの中には、「自分にはない」と思うものもあるかもしれません。
しかし、その魅力や価値は、自分の基準が厳しくて認められなかったり、それらを過去に否定されて自分にはないと思い込んでいたりする場合があります。
期間・3週間
目的・自己肯定感の向上
失敗したとき「それが今の自分なんだから、しょうがない」という
特に完璧主義な人は、「できない自分」を許すことができません。
「できる自分」に応えようと、自分自身でプレッシャーをかけ続けてしまう傾向があります。
失敗やうまくできなかったとき、「それが今の自分なんだから、しょうがない」という言葉を、自分にかけてあげましょう。
目的・自己肯定感の向上
・どんな状況であれ、自分の存在価値を認める(自己承認)
何かをするとき「やりたいこと?やりたくないこと?」を問う
やりたいこと・やりたくないことを区別して、自分と対話する方法です。
やらなきゃいけないことならば、「やりたくないのに、やる自分偉い!!」と自分を褒めてあげましょう。
目的・自己肯定感の向上
・完璧主義を手放す
自然と、自分を褒めるようになった
私には、人懐っこく、絵が上手な2つ年上の姉がいます。姉と比べて私は、人見知りで勉強がすごくできるわけでもなく、目立った才能はありません。
そのような環境で、「強がり」「完璧主義」で自分を装い、認めてほしい・自信をつけたいと感じていたと思います。
劣等感を抱えながらも、当時は自分なりに頑張って生きていたと、過去の自分が報われた感覚になりました。
こんな自分も、自分に与えたものはたくさんあることを気づかされました。
以前の私は、「自分すごいじゃん!」と思っても「褒めるほどのものではない」と自分を褒めることはありませんでした。
この書籍を読んだり、メイクをとる方法を実践したりする中で、少しのことでも自然と自分を褒めるようになりました。
まとめ
きれいなメイク・ヘア・ドレスなどで自分を装っている時間が長いと、疲れてきませんか?
自分の人生に疲れてしまった人に、おすすめの一冊です。
必要のないメイクを落として、自分らしく生きていきましょう。
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