「苦手を克服したい、けどなかなかできない」
「周りはできるのに、自分は苦手でできない」
「苦手なことをなくしたい」
苦手を克服できないことに悩んでいませんか?
そもそも、苦手は克服しなければならないのでしょうか?
結論を申しますと、苦手は克服する必要はありません。
しかし、とても苦しい時間で、逆にストレスで蕁麻疹や胃痛など体調不良を起こしてしまいました。
そんな私から、
・苦手を克服する必要はない理由
・「克服しなければならない」思考を解消する方法
・苦手に囲まれた環境を変える選択肢
について解説します。
この記事を読めば、「自分はできない」「自分はダメだ」という思いから、自信をもつことができます。
できないところを見つけて伸ばす教育の影響
冒頭でも示した通り、苦手は克服する必要はありません。
その理由は、「苦手は克服するべきだ」と思い込んでいるにすぎないからです。
この思い込みは、できないところを見つけて、そこを伸ばそうとする教育が関係しています。
みんなと同じようにするという価値観
学校の運動会や体育の授業で、前ならえができない人・列を乱す人が先生から注意を受けるというシーンがあったと思います。
このように、私たちは子どもの頃に、親や先生に「みんなと同じように行動しようね」と教えられてきました。
その結果、周りにあわせないといけない(すべき)という思考が定着します。
その思考のもと、みんなができていることが自分にはできないと「自分はダメなんじゃないか」と思いやすく、自己肯定感が低くなります。
この感情が加速すると、自己否定へと繋がってしまうことがあります。
苦手なことに立ち向かうようにと教えられた
学生時代、テスト返却後、テスト直しが宿題ではありませんでしたか?
私が通っていた学校は、主要教科はテストとテスト直しがセットでした。
テスト直しの目的は、自分がどのような間違えをしているのか、その原因や傾向を把握し、次の試験に備えるためと考えられます。
言い換えると、自分の弱点や苦手な部分を把握し、克服に向けた行動をするためにあります。
このように、苦手な部分を頑張って勉強して克服しなさいと教えられてきました。
その結果、大人になっても、苦手なことがあったとき「克服しなきゃ」と挑もうとする傾向にあるのです。
褒められることに慣れていない
あなたは、テストで90点とったとき、親や先生からどのような言葉をかけられましたか?
Aさんの場合は、できたことにフォーカスされた言葉。
一方、Bさんの場合は、できていないことにフォーカスされた言葉をかけられています。
Bさんのように、子どもの頃に親や先生などから褒められることが少なかった場合、自分に自信が持てないまま大人になります。
その結果、苦手なことばかりに意識が向くようになり、「ダメな自分」ばかりが強調され、それが自分のイメージとなります。
これは自己肯定感が低くなる原因の一つです。
「克服しなければならない」思考を解消する方法
「苦手は克服しなければならない」という思考を緩める方法を紹介します。
前提として、長年脳に刻まれた思考を1日で変えることはできません。
そのため、まずは自分の思考に気づくことから始めましょう。
その方法として、自分の中にある思考に対して問いかけてみるのです。
例えば
①苦手はない方がいいから
②何でもできた方がいいから
③周りはできているのに、できない自分に対して、劣等感を感じるから
④苦手なことにも立ち向かって努力することが美徳だから
①②→苦手なことがない人って、この世の中に存在するのか?
③ →自分が得意なことを相手ができなかったら、その相手の存在価値はないと思うか?
④ →苦手なことをする時間と、得意なことをする時間、どちらが楽しいか?
「克服しなければならない」理由に対して、問いかけをしました。
この他にも、理由があれば、その理由に対して問いかけてみてください。
第三者の目線から問いかけると、「本当に克服は、必要なことか?」と改めて考えることができます。
苦手なことばかりの環境なら、思い切って環境を変える
このような状況なら、思い切って環境を変えることをお勧めします。
得意を活かせる職種へ転職
自分の得意なことや能力をわかっている場合は、それらを活かせる職種へ転職を考えましょう。
私は人とのコミュニケーションが苦手です。
それを克服できないとわかってから、「細かい作業を正確に実行する」という能力を活かせる事務職へ転職しました。
得意がわからない場合は、自己分析
「そもそも自分の得意なことがわからない」「就活時に自己分析したけど、結果を忘れてしまった」という人も多いのではないでしょうか。
自己分析ツールなどを使用し、この機会に改めて自己理解をしてみてください。
やりたいこと探し
自己分析をした結果、「特に就きたい職種が思い浮かばない」「やりたいことで生きていきたい」と思う人がいるのではないでしょうか。
自分らしく生きるために、本当にやりたいことを見つけることは重要だと思います。
やらされる・無理してやる仕事から、自ら心が進んむ仕事へ。生きがいにもなるようなことがほしいですよね。
そのような方は、徹底的に自己理解・自己分析することをお勧めします。
まとめ
「苦手は克服する」ことを教育された結果、「苦手は克服するべき」という価値観を、大人に押し付けられました。
決して、苦手を克服することが悪いことという訳ではありません。
しかし、苦手に立ち向かって苦しい思いをしているなら、克服をする必要はないと思います。
苦手なことがあっても全然OKです!それが自分自身だからです。
この記事をきっかけに、「できない自分なんてダメだ」から、「こんな自分もいるんだ」と思ってほしいです。
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