「みんなと仲良くしなさいって言われてきたけど、なんかしんどい」
「人付き合いが苦手」
「職場の人と仲よくしないといけないものなの?」
と悩んでいませんか?
私もみんなと仲良くしなきゃと思い、周りの目を気にしながら過ごしていた時期がありました。
そんな私から、
・みんなと仲良くする必要はない理由
・嫌い・合わない人との付き合い方
・知ってきたい考え
について紹介します。
この記事を読めば、学校や職場での人間関係が楽になりますよ。
みんなと仲良くする必要はない
子どもの頃に、先生や親から「みんなと仲良くしてね」「なんで仲良くできないの!」と言われたことはありませんか?
それは現実的には無理な話なのです。その理由について解説します。
2:1:7の法則
10人の人がいるとしたら、そのうちの1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうちの2人は、互いに全てを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ。
出典:嫌われる勇気
この「2:1:7の法則」は、人間関係の法則と言われています。
あなたを好き2人、嫌う1人、どちらでもない7人。
職場に従業員が20人いるとしたら、あなたと親しい人は2人、嫌う人は1人、どちらでもない人が14人となります。
人の数だけ様々な価値観や考え方があり、あなたと気の合う人もいれば、気の合わない人がいることは当たり前のこと。
その中で、「みんなと仲良くする」「誰からも嫌われない」というのは、不可能です。
「嫌いな1割」のために、生きずらい思いをする必要はあるのでしょうか?
周りから嫌われないような生き方をして心と身体が壊れた立場から言わせてもらうと、壊れた自分を治す時間はもったいない!
その時間を自分の好きなことに使ってほしいと強く思います。
本音を隠すと、本当の意味で好かれない
「みんなと仲良くしなきゃ」と思っている人は、
・でしゃばらない
・空気を読む
・多数の意見に従う
などの周りに嫌われないような行動をとります。
いい言い方だと「謙虚」、悪い言い方だと「消極的」「遠慮する」と言えるでしょう。
このような人は、無意識に自分の本音を隠しています。そのため、みんなにとって悪い人ではない代わりに、「本音・本心がよくわからない人」というイメージになります。
あなたは、「本心が見えない人」のことを好きになりますか?ならないと答える人が多いのではないでしょうか。
なぜなら、人は長所や短所が見えたとき、好きになったり嫌いになったりします。相手の長所・魅力が見えなければ、あえて親しくなりたいとは思いません。
従って、みんなと仲良くしなきゃと思い自分を隠している限り、あなたを大切に思ったり、誰かにとって欠かせない存在になったりすることはできません。
その他大勢を優先したら、心から繋がれる一人と出会うことはないでしょう。
仲良くすることが目標ではない
職場は仕事をする場所、学校は勉強をする場所。どちらも人と仲良くすることを目標としていません。
確かに、仲良くなれば、仕事の効率が上がったり、学校行事で楽しい時間を過ごせたりします。
しかし、我慢してまで人と仲良くする必要はありません。
極論、スムーズに仕事をこなせれば、自分が勉強したいことが学べればよい場所なのです。
国の教育方針でも「仲良くすること」を目標には掲げていません。
多様性を認め合っても、親しくなることは必須ではありません。
嫌い・合わない人との付き合い方
そうは言っても、嫌いな人や合わない人と付き合っていかなければならないのが現実です。
嫌い・合わない人との付き合い方について紹介します。
嫌いという感情を受け止める
「みんなと仲良くしなきゃ」と思っているときは、“嫌い”と思っても、「いや、そんなこと思っちゃダメ」と考えがち。
これは、他人に対しての“嫌い”という感情を否定し抑えている状態です。
自分の感情を抑え続けたら、相手に対して”嫌い”という感情はあまり感じなくなるでしょう。
しかし、同じ感情である”嬉しい”や”楽しい”なども感じにくくなってきます。
すると、「~したい」という自分の欲求にも鈍くなることがあります。
実際に、私は「~したい」という気持ちがわからなくなりました。その時は、感情に鈍くなっていることすらも、わかりませんでした。
そのため、自分の嫌いという感情を否定せず、受け止めてください。
“嫌い”“合わない”と思っていても、相手に伝わらなければ相手を傷づけることはありません。
ただ、あなたが嫌い・合わない人の「2:1:7の法則」”嫌う1人”に、自分が当てはまっただけと考えてみてください。
できるだけ接しない
自分の心と身体を守るために、嫌い・合わない人と関わらない選択をするのもよいでしょう。
聞かれたら答える、わからなかったら聞くなど、機械的で最低限のコミュニケーションをしてみましょう。
しかし、嫌いという雰囲気を醸し出して、周りの人に気を遣わせてしまうのは違うと思います。
適度な距離を保ちながら、職場なら仕事に支障がない程度にコミュニケーションしましょう。
周りに相談する
誰かに相談することで、相手の何が嫌いなのか・合わないのか、自分の気持ちを客観視できます。客観視することで、自分なりの解決策が出ることもあります。
職場の人間関係の場合は、上司に相談してみましょう。
なぜなら、上司は管理職として、部下同士のコミュニケーションを円滑にさせることも仕事に1つだからです。部下同士のコミュニケーションは、直接的に仕事のクオリティに関わります。
上司は、あなたが働く環境を変える権限を持っています。そのため、具体的な解決策を出してもらえたり、すぐに対応してもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
学校の人間関係も同様に、担任の先生に相談してみましょう。
相談する子に抵抗がある方もいるかもしれません。私もそうでした。
しかし、あなたの気持ちはあなたにしかわかりません。
自分の気持ちを伝えて、あなたが生きやすい環境を作ることをお勧めします!
人付き合いで知っておきたい考え
人間関係の悩みを持っている方が、この記事を読んでいると思います。
そこで、少し違った目線と結局はこれという人と付き合う上でのマインドを紹介します。
嫌い・合わない人は、自分の鏡
「鏡の法則」
人生の現実は自分の心を映し出す鏡。人は自分の心の波長と同類の現実を引き寄せる。
出典:【鏡の法則①】幸せで豊かな人生を実現する鏡の法則の正しい活用法!
「鏡の法則」とは、相手が鏡のように自分も持っているもの(言動・考えなど)を映し出すという法則です。
相手の嫌な部分が自分と似ているからこそ、相手の悪い部分に目がいき、嫌悪感を抱いてしまうことがあります。
ということは、自分も同じような言動をしている可能性があるということ。
あなたの言動を変えろとは言いませんが、他人が自分の鏡だとするならば、少し周りの人の見方が変わるかもしれません。
一緒にいて楽な人間関係
どの大人たちも「自分が一緒にいて楽な人」と、自然と長く付き合っていると言っています。私もこの意見に賛同します。
私は人付き合いが得意ではないし、学生のときから家族以外と連絡をとることは、ほとんどありません。その他大勢とは浅い関係でいいと思っています。
そんな私でも、唯一高校生の頃から連絡を取っている友達が一人いますし、20代前半で結婚もできました。
1人の友達と夫との共通点は、私が一緒にいて楽な人です。
私は、家族と夫と1人の友達で十分ですし、等身大の自分でいられます。
また、行きたくない飲み会や付き合いをしていないため、自分の好きなことへ時間を使っています。
みんなと仲良くしなくても、自分が満たされる時間があれば人生は幸せなのではないかと思います。
まとめ
みんなと仲良くすることが、必ずとして正義ではないと思います。
「しなきゃ」と思っているなら、その考えを一度疑ってみてください。
そのうえで、自分が生きずらいと思うのであれば、自分が心地いいと思える人と長い時間を過ごしてください。
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