「仕事のミスをいつまでも引きずってしまう」
「小さなミスをしただけで落ち込みすぎてしまう」
「ミスをする自分が嫌になる」
仕事でミスをしてしまったとき、このようなことに悩んでいませんか?
私は、事務職時代、小さなミスでも夜寝る前に1人反省会をしてしまうほど、ミスを引きずっていました。
あなたと同じ悩みを抱えていた私から
・ミスを引きずってしまう原因
・ミスを引きずらない方法
・知っておきたい考え
について紹介します。
この記事を読めば、ミスをしてしまっても気持ちの切り替えができるようになります。
ミスを引きずってしまう原因
ミスを引きずってしまう人は、これらの特徴をもっています。
・真面目
・責任感が強い
・理想主義
・完璧主義
このような人たちには、共通する原因があります。
「ミスをしてはいけない」自分ルールに縛られている
そもそも、誰かから「ミスをしてはいけない」と命令されたものなのでしょうか?
例えば、「時間は守るべきだ」という自分ルールを持っている人が、たまたま遅刻すると、ものすごく悪いことをしたような気分になります。
こうした自分ルールや思い込みを、人は数千~数万持っていると言われています。
自分にとっては当たり前のここと認識しているため、自分ルールと気づくことができないことがほとんどです。
自分の行動が自分ルールに反しているとき、「自分が悪い」という罪悪感が生まれ、自分を責めます。
「ミスをしてはいけない」という自分ルールを破った自分を、いつまで経っても許せないが故に、ミスを引きずってしまうのです。
理想やハードルが高い
理想や目標を設定し、それに向かって頑張ることは、喜びや楽しみを感じられるのであればいいことです。
しかし、設定したものが高すぎませんか?
高すぎるハードルを設定している人の多くは、「今の自分ではダメだ」「こんなことで弱音を吐いていては情けない」などと、常に無理に自分を奮い立たせる状態にあります。
これが自己否定です。
人は、理想と現実とのギャップの差が大きいほど、ストレスを感じます。
理想から外れたり、目標が達成できなかったりしたとき、「自分はダメだ」と自分の存在自体を否定することに繋がるのです。
ミスしたときの気持ちが溜まり続ける
真面目・責任感が強い人は、「人に迷惑をかけられない」「自分のミスだから、自分で対処しなきゃ」と、周りの人に気を遣って、一人で抱えて解決する傾向にあります。
完璧主義・理想主義な人は、ミスした自分を認めたくないし、ミスしたことを周囲の人に知られることが恥ずかしいと感じるのではないでしょうか。
なぜなら、自分ルールを破った上に、周囲の人から「ミスした人」と評価されると気にしているからです。
このような人たちは、ミスしたときの感情を抑えてしまうことがあります。
自分の本当の気持ちをその場で吐き出さずにいると、処理できずに気持ちは溜まり続けてしまいます。
溜まり続けるからこそ、ミスした気持ちをいつまでも引きずってしまうのです。
ミスを引きずらない方法
私が実践していた方法も含まれています。参考にしてみてください。
一回、気持ちを口に出す
溜まり続ける気持ちを処理することが必要です。
そのため、ボソッと「マジか」「えー」「嘘じゃーん」などと、気持ちを口に出してみてください。
独り言を聞いた周りの人が助けてくれる
あわよくば、独り言を聞いた周りの人が声をかけてくれます。
話すことで、気持ちや状況整理ができて、負の感情でいっぱいだった頭に少し余裕が生まれます。
それにより、対処法や改善策を考えることができ、現状から前に進めます。
自分からミスを報告しずらい場面を、気持ちを表に出すことで、周りの人が反応して意外と助けてくれますよ!
信頼できる人に相談してみる
職場に信頼できる人がいる場合は、その人に相談してみてください。
かしこまった雰囲気ではなくても、ちょっとした愚痴を聞いてもらう軽い感じでOKです。
私は、同じ部署のパートさんや違う部署の年上の正社員の方に「聞いてくださいよ~」の一言から、笑い話のように自分のミスをただ聞いてもらっていました。
自己否定をしないことが一番ですが、すぐにはできません。
そのため、ミスしたときの気持ちを一人で抱え込まないことが重要です。
気持ちを紙に書きだす
誰かに話すことに抵抗があるならば、紙やノートに気持ちを書くことで、気持ちを吐き出してみましょう。
ミスを引きずらない人は、ミスという「過去」と「今」を区別できています。
一方で、ミスを引きずってしまう人は、気持ちがミスという「過去」に引きずられています。
抱え込んだ気持ちを自分から切り離しましょう。
また、口に出すときと同じように、頭を整理できますし、状況や物事を客観的に見ることができます。
「これが今の自分だから」を、自分に言う(思う)
自分を許せないが故にミスを引きずってしまいます。
そのため、自分ルールを破ってしまった自分を許すことが必要です。
「これが今の自分だから」と、無条件に自分を受け入れる言葉を自分にかけてあげましょう。
その言葉を素直に受け入れられなくても、本当に思っていなくても問題ありません。
自分を責めてしまいそうだと気づいたときにやってみてください。
1つのミスで全ての信用を失うことはない
ミスを引きずってしまいがちな人たちは、人一倍真面目だし、責任感もあるし、普段からミスも少ない。
そのような人は、「普段の仕事をしっかりやっている」と周りから評価されていると思います。
ミスしないという最低ラインを守るために頑張っているからこそ、イレギュラーな事態に心が追いつかないと思います。
確かに、失敗やミスがない方が誰にも迷惑かけないし順調に仕事が進みます。ミスをしないことに越したことはありません。
しかし、たった1つのミスでこれまで積み上げてきた信用を全て失うのでしょうか。そんなことはありません。
1つのミスよりも、積み上げてきた信用のイメージの方が勝ちます。
あなたの頑張りを普段から見ている人は必ずいて、その人からの信用は簡単には崩れません。
あなたは十分に頑張っています。だから、ミスしてしまった自分も「これも自分なんだ」と、ただ、思ってください。
まとめ
ミスした自分も、そのミスを引きずってしまう自分も、全てが自分です。
様々な顔の自分を受け止めてあげてください。
気持ちを吐き出して、切り替え上手の一歩を踏み出しましょう。
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